不思議話と思いきやただの縦読み

今週のお題「紅葉」

 

うちの隣の次女の話。

ちょうど彼女に8つ下の弟が出来た時の話。

のじまさん家の右隣の家の庭はとても広いが

ちらかり放題で、

かなりの荒れようだった。

くさは茫々で伸び放題。

にわの手入れ道具は野ざらし雨晒し。

もちろんその家はずっと空き家である。

みかんの木だけが毎年立派に実ったが、

じゅくした実を食べる者は誰も居なかった。

がっこう帰りにその庭へ侵入した隣の次女が

なっているみかんの実を一度食べたらしいが、

くらくらするほど美味しくて、もう一つ、と

てを伸ばしたところで

かなしばりにあったそうだ。その後

なんとか家へは帰れたようだが、真っ白な

しらが頭になってしまっていたらしい。

いったい、何があったのやら。

 

 

 

お化け屋敷は真夏より残暑に

今週のお題「残暑を乗り切る」

 

清澄白河に《深川江戸資料館》があります。

この資料館を夜間に開放し、

お化け屋敷を開催するようです。

その名も《お化けの棲家》。

夜の資料館が舞台というだけでも

その非日常な空間にワクワクします。

 

お化け屋敷の入場料が年々高騰する中

このお化け屋敷はたったの400円。

破格です。

 

実際、資料館閉館後から

お化け屋敷バージョンとして開館する迄の

準備時間は一時間。

 

小道具の事前準備があったにしても

なかなか短時間でのセッティングです。

正直、クオリティは期待できかねます。

 

しかし、実際に入館してみると、

元々の館内設備が凝っている上に

夜の下町をイメージしたと思われる薄暗さ、

また、先述した非日常な空間。

これらが相まって

夜間用に設置された小道具達、もとい

お化けちゃん達がいい演出をしていました。

 

おかげで、ギャン泣きの児童が続出。

個人的にも好きな雰囲気でした。

 

ただ、残念だったのは人口密度です。

20:00を過ぎてからは入場者も

だいぶ落ち着いたようですが、

人混みをかき分けるお化け屋敷は

ナンセンスです。

 

次回は、家族連れが退散するであろう

時間帯を狙ってリベンジしたいと思います。

 

ところで、お化け屋敷に行くのは

真夏より残暑がオススメです。

お化け屋敷の殆どは夏季限定である為

来場客が集中します。

また、入場するまでの待ち人に対する設備が

整っていないお化け屋敷が多い為

行列ができると大抵は屋外、

または冷房の効いていない所で

待たされることになります。

これが真夏だと地獄ですが

残暑だと夕方から涼しくなる為

ストレスなく入場できる確率が高いのです。

 

残暑にお化け屋敷へ行くデメリットは

そもそも彼岸前には終わってしまっている

お化け屋敷が多いということです。

 

 

セミの死体とセミの声

今週のお題「わたしと乗り物」

 

私の家には車があります。

また、その車を停めるスペースもあります。

いわゆる、《車庫》というものです。

 

車庫にはシャッターがない為

車庫の前を通ると、駐車している車が

丸見えになっているのですが、

最近、この車の下に猫がいるのを

よく見かけます。

 

キジトラの親子です。

 

車庫の前を通るたびに微笑ましく思い、

車を出す度に細心の注意を払っていました。

 

ある日のこと、車を出したついでに

車庫を箒で掃き掃除しました。

シャッターがないため、

枯葉などのゴミが溜まりやすいのです。

 

そこで気がついたのですが、

枯葉に混じりセミの羽の多いこと。

茶色い羽だったり透明がかった羽だったり、

とにかくセミの羽が沢山落ちていました。

 

しかし、本体が見当たりません。

 

考えるまでもありません。

あのキジトラの親子です。

 

今期のアニメ、『ソウナンですか?』の

無人島に遭難した女子高生の一人

ほまれちゃんが言っていました。

セミは、昆虫食としてはポピュラーなのだと。

 

漫画、シャーマンキングに出てくる

道蓮(タオレン)の父、

道円(タオエン)の好物はセミでした。

 

セミは、成虫として生きる期間が短い上に

食物連鎖の下位に属する生き物として

儚い存在ですが、

 

セミそのものの知名度の高さは

そこらのユーチューバーも

眼を見張るものがあるのではないでしょうか。

 

私はそんなにセミが好きではありませんが、

セミって凄いなぁ、と思います。

 

 

寝たら死んでしまう病

今週のお題「人生最大の危機」

 

明日死ぬとしたら、人生最後の日に

自分なら何をしたいでしょうか。

 

カロリーを気にせず好きなものを食べたり

お金を使えるだけ使ってみたり

猫に埋もれてみたり

やりたいことがありすぎて纏まりません。

 

そんなことを考えていたら

ある日、夢を見ました。

 

寝たら死ぬ病に侵されていた私は

高校時代の制服をかっちりと着こなし

徹夜明け半日がたったような気だるさのまま

ぼんやりした頭を懸命に働かせていました。

 

考えていたのは、

誰に会って何を伝えるかでした。

 

友人に会いに行った後

家族のもとで死ぬべきか

間に合わないことを見越して

最初に家族の元へ行き

余力があったら友人へ会いに行くか

一人当たりどれくらい時間がかかるか

どのルートでどこから行くのが合理的か

そもそも何を伝えるべきか

回らない頭をフル回転させていました。

 

眠くて眠くて、重い瞼が閉じる度に

二度と目が覚めない恐怖が沸き起こり

冷や汗で目が醒める、ということを繰り返し、

その度にまとまらない思考を巡らせながら

足を引きずるようにひたすら歩いていました。

 

今思い出すと、どこを歩いていたのか

何故制服姿だったのか

色々と疑問が残る夢でしたが、

目が覚めたとき私は

死を意識した自分が

食べることより楽しむことより

一人でも多くの人たちへ会いに行くことを

必死で考えていたことに驚きました。

 

夢とはいえ最大の危機でしたが

我が夢ながら自らの深層心理を覗いたようで

興味深かったです。

 

 

コスパ最強ヨーグルトアイス

今週のお題「わたしのイチ押しアイス」

 

業務用スーパーで売られている三個入り69円の

《口どけなめらか クリーミーヨーグルト》

という商品があります。

 

このヨーグルトを冷凍庫で冷やすと

コスパのいいアイスが出来上がります。

美味しく作るコツは、冷やす前に

ヨーグルトを容器ごとよく振ることです。

 

無糖でなければどんなヨーグルトで試しても

美味しい出来栄えになると思いますが

これ以上に安くて且つ美味しいヨーグルトを

私は知りません。

 

それに、もともとはただのヨーグルトな為

一般的なアイスクリームに比べて

カロリーも控えめなので

ダイエットにも最適だと信じています。

 

 

賽の河原で水切りしたい

親より先に亡くなった子が、親不孝の罪により

賽の河原で石積みを強いられるというのは

とても有名な話だと思います。

 

例えば、19歳は未成年なので

19歳と11ヶ月の子が親より先に亡くなれば

賽の河原で罪を償うことになるのでしょう。

 

しかし、民法の改正により2022年の4月から

成年年齢が20歳から18歳に引き下がるという

風の噂を耳にしました。

民法改正があの世でも適用される場合、

2022年4月の民法改正後に

享年20歳(満19歳)が賽の河原へ

新規参入することはできなくなるのでしょう。

 

しかし、賽の河原へ行く条件が

《親より先に死ぬこと》なのであれば

話は変わってきます。

 

例えば、40歳の人間が

65歳の親より先に亡くなった場合。

成人していようが、親より先に亡くなった罪で

賽の河原行きとなるのです。

民法改正など関係がなくなるわけです。

 

平均寿命が延びつつある昨今、

賽の河原にいる子供達の平均年齢(享年)も

高齢化が進んでいくのかもしれません。