不思議話と思いきやただの縦読み
■今週のお題「紅葉」
うちの隣の次女の話。
ちょうど彼女に8つ下の弟が出来た時の話。
のじまさん家の右隣の家の庭はとても広いが
ちらかり放題で、
かなりの荒れようだった。
くさは茫々で伸び放題。
にわの手入れ道具は野ざらし雨晒し。
もちろんその家はずっと空き家である。
みかんの木だけが毎年立派に実ったが、
じゅくした実を食べる者は誰も居なかった。
がっこう帰りにその庭へ侵入した隣の次女が
なっているみかんの実を一度食べたらしいが、
くらくらするほど美味しくて、もう一つ、と
てを伸ばしたところで
かなしばりにあったそうだ。その後
なんとか家へは帰れたようだが、真っ白な
しらが頭になってしまっていたらしい。
いったい、何があったのやら。