不思議話と思いきやただの縦読み

今週のお題「紅葉」

 

うちの隣の次女の話。

ちょうど彼女に8つ下の弟が出来た時の話。

のじまさん家の右隣の家の庭はとても広いが

ちらかり放題で、

かなりの荒れようだった。

くさは茫々で伸び放題。

にわの手入れ道具は野ざらし雨晒し。

もちろんその家はずっと空き家である。

みかんの木だけが毎年立派に実ったが、

じゅくした実を食べる者は誰も居なかった。

がっこう帰りにその庭へ侵入した隣の次女が

なっているみかんの実を一度食べたらしいが、

くらくらするほど美味しくて、もう一つ、と

てを伸ばしたところで

かなしばりにあったそうだ。その後

なんとか家へは帰れたようだが、真っ白な

しらが頭になってしまっていたらしい。

いったい、何があったのやら。