寝たら死んでしまう病

今週のお題「人生最大の危機」

 

明日死ぬとしたら、人生最後の日に

自分なら何をしたいでしょうか。

 

カロリーを気にせず好きなものを食べたり

お金を使えるだけ使ってみたり

猫に埋もれてみたり

やりたいことがありすぎて纏まりません。

 

そんなことを考えていたら

ある日、夢を見ました。

 

寝たら死ぬ病に侵されていた私は

高校時代の制服をかっちりと着こなし

徹夜明け半日がたったような気だるさのまま

ぼんやりした頭を懸命に働かせていました。

 

考えていたのは、

誰に会って何を伝えるかでした。

 

友人に会いに行った後

家族のもとで死ぬべきか

間に合わないことを見越して

最初に家族の元へ行き

余力があったら友人へ会いに行くか

一人当たりどれくらい時間がかかるか

どのルートでどこから行くのが合理的か

そもそも何を伝えるべきか

回らない頭をフル回転させていました。

 

眠くて眠くて、重い瞼が閉じる度に

二度と目が覚めない恐怖が沸き起こり

冷や汗で目が醒める、ということを繰り返し、

その度にまとまらない思考を巡らせながら

足を引きずるようにひたすら歩いていました。

 

今思い出すと、どこを歩いていたのか

何故制服姿だったのか

色々と疑問が残る夢でしたが、

目が覚めたとき私は

死を意識した自分が

食べることより楽しむことより

一人でも多くの人たちへ会いに行くことを

必死で考えていたことに驚きました。

 

夢とはいえ最大の危機でしたが

我が夢ながら自らの深層心理を覗いたようで

興味深かったです。